感動!河森正治監督が目の前に!
こんにちは!今日のブログは長文になりそうです(笑)
オタク耐性のある方だけ読んでください。本当すみません。
もう、もう、『デカルチャー!!!!』です!
アニメ監督で万博プロデューサーの河森正治監督のギャラリートークに参加してきました!!
場所は富山市にあります高志の国文学館さんです。
河森さんはアニメマクロスシリーズやアクエリオンの監督で、学生時代からアニメ制作を始めた超の付く天才です!
私は特にマクロスシリーズのファンでして、中でも『超時空要塞マクロス』と『マクロスF(フロンティア)』が好きです。
学生時代にマクロスFの映画2本とも友達と見に行ったのが懐かしいです。
カラオケはいつもマクロスメドレー。
私がパステル画を描くときもマクロスの楽曲を聞いています。
さて、そんな私ですが、6月末のオープニングトークイベントには仕事の都合でどうしても出席できず涙を飲みました。でも、今回私にもチャンスが…!!
強く願えば叶うものだな~と思ったし、本当に運が良いとつくづく思いました。
さて、私は午後のギャラリートークに参加しました。
ロビーに監督が現れたときは、思わず「本物だ…」と声が出てしまいました。
まず、監督は超カッコいいです。
全身黒のファッションで、背筋がすっと伸びていて、堂々としていて、柔らかいけど芯のある話し方ではっきり言ってカッコいい以外の語彙が思い浮かびませんでした。
河森監督は実は富山の平村(現在の南砺市)出身です!(ちなみに、私は長らくその事実を知りませんでした)
幼少期に南砺市の伝統的な家屋や自然に囲まれながら育ち、その後横浜という技術の最先端を味わえるザ・都会に引っ越したそうですが、その両極端な2つの地域に育ったことが今の自分に大きく影響しているそうです。
監督の例えで印象的だったのが【スライド】という言葉です。組み立て式のおもちゃからスライドさせる楽しさを見つけたとのこと。
「自分の軸を中心にしながら、周囲に移動するのではないんです。自分は【スライド】しながら移動するという概念を持っているんです。自分にとってどこか一か所が世界の中心ではないんです。だから、自然豊かな地域と大都会のどちらが上とか下とか、そういう考え方がないんです。」
ちなみに、機械に興味があった監督は、横浜のエレベーターの端っこにスイッチを見つけて、押してしまったそう。急にエレベーターが停止し、大騒ぎになったそうです。
また、大変光栄なことに私も河森監督に直接質問させていただきました!
もう、心臓バクバクでした(笑)
だって、大好きなアニメの生みの親で憧れの人が目の前にいて、しかも話せるんですよ?
私からの質問の内容は…
「河森さんは学生時代から今に至るまで、監督に構成や脚本、デザイン等多岐にわたるお仕事をされていますが、自分が何者か分からなくなることはありませんか?もしあるとしたら、どうやって本来の自分に戻っているのか教えてください」
でした。
河森監督はこの質問に時間をかけて丁寧に答えてくださいました。
回答の内容としては
「実は周りに絵の上手い人がたくさんいすぎたんだよね。それはある意味恵まれていたんだけど、自分は絵において抜きんでることができなかったんですよね。可愛い女の子を描かせたら美樹本だし、車が好きだったけど車を描くのは他の友人の方が上手だったから。僕がその中で何が出来るかなと思ったところ、それは『デザイン』でした。ロボットのデザインね。でも、ただのデザインじゃなくて、【機能】を伴ったデザイン。表面的にかっこよくするのは『スタイリング』って呼んでいるよ。実は、僕は物事に【機能】を持たせることが得意なんだよね。例えば一言で「サッカーが好き」といっても、実はコーチが得意かもしれないし、チームワークを持たせることが得意かもしれないし、どんどんフィジカルに攻めることが得意かもしれない。自分の話においては得意としている【機能性を持たせること】はデザインに生きるし、アニメ作りにおいても応用することができる。だから、ただ『好き』じゃ足りない。残酷なようだけど。ただ『得意なこと』を見つけるだけじゃなくて、『得意な「やり方」を見つけ出すこと。そして、その得意なやり方をどのように使うか』っていうところが大切だと思っています。」
ということでした。ちょっとここには書ききれないほど言葉を尽くした回答で、ボイスレコーダーが欲しかったです(涙)
河森監督からいただいたメッセージは、今後の道について迷っていた私に大きなヒントとなりました。本当にありがとうございました。
あとずっと私の目を見て優しく話してくださって、本当に本当に嬉しかったです。感動で泣きそうでした。(お読みになっている皆さん、今日の私はただのオタクです。)
その後も監督と近い距離で(一番近いときは半径1メートル位)お話を聞けて夢のような時間でした。
バルキリーのポーズ爆誕の裏話も面白かったです。最初はまっすぐ指を伸ばすものだったようですが、より飛行機のような形に近づけるため、親指と小指を離したポーズとなったそうです。(私が写真でとっている手の形のことです)
時折少年のように目をキラキラさせながら、でも落ち着いたトーンでお話される監督を見られて感無量でした。
もう、この夏の…いや、一生の思い出です…。
監督にお会いできる日が来るなんて「デカルチャー!!!!」でした。
河森監督、ありがとうございました。
この企画展、そしてギャラリートークを企画してくださった高志の国文学館の職員の皆様、本当にありがとうございました。
『アニメ監督×万博プロデューサー 河森正治 展』は9月1日まで展示しています。
皆様にも、この感動をシェアしたいです!!ぜひ足を運んでくださいね!!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
エイゴトアート 江尻碧
0コメント